地方在住の薬学生だよ。薬剤師の上京生活が知りたい。
今回は、薬剤師歴2年目の上京生活を紹介します(この記事は2021年時点の話が中心です。最後に5年目になった話も紹介しています)。
私の上京生活事情、お金の面、実際生活をして感じる、メリットとデメリットを中心に紹介していきます。最後には、上京生活に興味がある学生さんに向けて、私の就活時の経験談も踏まえて、アドバイスもお話しします。
薬学生で就活中の皆さん、上京生活に興味がある皆さんの参考になれば嬉しいです。
【本音】薬剤師新卒で上京生活はありかなし→あり
地方の薬学部を卒業してから上京。新卒だからこそあり思います。その理由を紹介します。
【理由①】福利厚生が充実している
大手企業でも、新卒薬剤師の需要は、まだあります。そして、大手企業の魅力の一つといえば、福利厚生が充実しているところ。
その中でも特に着目しているのが、家賃補助制度や、借り上げ社宅制度。
都内一人暮らしのリスクといえば、なんと言っても、家賃相場が高いこと。
立地や間取り、設備など、自分の理想を全部叶えようとすると、賃貸マンションだと、月70,000円でもなかなか見つからないです。特に、23区内は家賃が激高。
大手企業(中小企業も一部)は、地方出身者向けに、社宅を所有していたり、家賃補助がある会社があります。他の会社に勤めている薬剤師に聞いても、この家賃補助は新卒の特権であることが多いです。。
家賃補助があるだけで、固定費を大きく削減出来るので、上京生活のハードルがかなり下がると思います。
ずっと関東で働く人ばかりではなくて、数年間を東京で働いた後に、地方に戻る先輩薬剤師もいるよ
結婚などの今後のライフイベントも考慮して、20代で生活する地域を変えることは、いい経験になると思います。その一つの候補地として、東京はオススメです。
【理由②】収入が安定している、ゆとりのある生活が可能
ドラッグストア業界の新卒薬剤師は、他の職種に比べると年収が高いです。
新卒薬剤師の平均年収は、職種によって異なります(企業、病院、薬局、ドラッグストア)。
その中でも、ドラッグストア業界は、高めの会社が多いです。私が就職活動をしていた2019年は、平均が400~450万円くらい。高い会社であれば、500万円を超えている会社もありました。現在も年収は同じくらいで推移しています(勤務先エリアや全国転勤希望などにも左右されます)。
例えば年収400万円、ボーナスはなしと仮定します。月収は約33万円。手取り額は約25~26万円。
そして、こちらは私のある月のの生活費です。
家賃補助があるので約13万円で済んでいますが、家賃補助がない場合なら約20万円。
やりくりが上手な人は、もっと節約して、支出は低く満足度は高い生活をしています。
ここまでをまとめると、手取り25~26万円に対して、支出が13~20万円。差額分は、奨学金や貯金、その他の自己研鑽や投資に回せます。
薬剤師の他の業種に限らず、同世代の他業界に比べて、年収は比較的高めです。その分、上京後もゆとりをもって生活が可能です。
わたしも、残ったお金は貯金や投資に回しています。また現在は、コロナ禍で叶いませんが、コロナの感染が収束すれば、趣味の旅行で国内外を飛び回ろうと思っています。
旅行が趣味の先輩が周りに多いよ、一緒に行けたら楽しいね。
友達は、23区内の主要駅にペット同伴可能の1DKに住んでるよ。それでも、無理な節約はせずに生活してるよ。
【薬剤師】上京生活のメリットとデメリット
上京生活のメリット
- 若年者向け、メディア掲載の有名なお店にすぐ行ける
- 生活用品を購入できるお店も多い
- 流行に乗りやすい
- オンラインで購入したものが即日で届く
- 地方出身者とも仲良くなれる
上京生活のメリットといえば、なんと言っても流行の最先端を行っていることが多い場所なこと。雑誌、TV、SNS…様々なところで取り上げられたお店や場所に、即日行けます。
個人的には、旅行が大好きなので、東京はとても交通の便が良し。東京は、各地方を結ぶ新幹線をはじめ、羽田空港や成田空港まであるので、旅行には最高です。
オタ活をしたい人にも最適。
ちなみに、オタ活といえば、コンサート、イベント、番組協力…色々ありますよね。ご当地アイドルなどではない限り、現場は関東地方であることが多いです。そういった面でも、上京生活はフッ軽さんにとっては最高。
また、人口に比例して、商業施設やスーパーなど、生活必需品を購入できるお店が乱立しています。さらに、交通網が爆発的に発達しているので、地方に比べて、生活に困りません。
ちなみに私は、自動車や自転車を所有していません。それでも、徒歩で生活用品がほとんど揃うので、問題なく生活出来ています。地方の田舎じゃ考えられませんよね。
オンラインビジネスも発達しています。都内であれば、Amazonや楽天市場をはじめ、ネットで購入した商品が即日届くことが多いです。そういった面でも、手間なく生活できることは大きなメリットであると言えます。
最後に、都内で働いていたら地方出身者と仲良くなれます。私は関西出身ですが、北海道や九州地方の同期と仲良くなりました。(勿論、近畿地方の人も(笑))
東京は、社会人を機会に上京をする人が結構な割合でいます。
今まで、20人くらいの薬剤師と仕事をする機会があったけど、東京千葉神奈川の出身の薬剤師は5人くらい。
上京生活のデメリット
- 人がめちゃくちゃ多い
- 電車が常に混雑
- 緑(自然)が少ない
- 意外と仕事や趣味以外で友達が出来ない
- 家賃が高い
上京生活のデメリットといえば、第一は人の多さ。
田舎から東京に旅行に行くと、人の多さに酔う…ということもありますよね。(経験談)ちょっとした大きな駅は、どこから現れたか分からないくらい、沢山の人が歩いています。
また、社会人として一番しんどいのは、電車で立ちっぱなしになること。時間帯にもよりますが、電車始発駅付近から乗車しないと、基本的に満席です。また、乗車率が多い路線は、満員電車ですし詰め状態。通勤時間は、体力が奪われて疲れる人が多いと思います。
各路線の始発駅付近に住む、通勤ラッシュ時間とズラして通勤する、体力をつける…など、工夫が必要かもしれないね。
私も、学生時代は比較的、人の乗り降りが多い路線を使っていたんだけど、それ以上でした。コロナ禍で乗車率は下がってるとはいえ、最初は慣れるのに苦労しました。
最後は、仕事や趣味関係の友達が出来づらいこと。
社会人になると、1日8時間労働と考えると、1日の1/3は仕事をして過ごします。睡眠時間もあるので、平日はプライベートな時間はほとんどありません。そんな中、趣味もしていると、学生時代の時のように、あちらこちらと人脈を広げる時間も無くなります。
それに相槌をかけるかのように、今のご時世、飲み会や会食が出来ないことも挙げられます。
私も上京してから、会社関係の飲み会は一度もありません。プライベートな話が出来る様な友達は、上京してから、仕事の同期とオタク友達くらいです。社会人になると、人脈を増やすには、自身の行動力が必要です。
ここに関しては、性格やご縁にもよりますので、何とも言えません。ただ、生活の拠点を移すと、両親や地元の友人にすぐには頼れなくなるから、相談相手は数人いた方が安心なのは確かです。
上京に興味のある新卒薬剤師へアドバイス
- 会社の福利厚生(家賃補助の有無)を把握する
- 社宅なら規約や、対象となるエリアを把握する
- 家賃補助に頼らないなら、住みたいエリアの候補を挙げておく
- 最寄りに商業施設や日用品のお店があるか探しておく
上京生活に興味がある皆さん。ぜひ一度、実際に上京生活をしている先輩や友達に話をきいてみて下さい。
ネット上に転がっている情報(ここも含めて)は、投稿者の主観が伴っています。今までの生活環境や価値観が異なっている場合だと、自身の参考にならないこともあります。
実際に、治安がめちゃくちゃいいと謳われているよな場所、生活がとてもしやすい街、と言われているような場所でも、実際はそう感じないこともあります。
私の同期は、そのギャップに耐えきれず、上京後直ぐに引っ越しました。
実際に話をきいて、可能であれば、写真や動画を見せてもらってください。私は、コロナ禍前だったので、学生時代にオタ活のついでに、都内の候補地も歩き回りました。
社宅や借り上げ社宅制度があったりすると、会社が住む街やマンションを指定してくることが多いです。ただし、あくまで希望として、就活時に人事や採用の担当者に希望を伝えたり、質問することは出来ると思います。
人脈なんかないよ。大丈夫です。私もそうでした。
そんな人は、オンラインのインターンシップに参加して、リクルーターに聞いてみて下さい。それだけで一つ人脈が出来ます。
住居場所に限らず、実際に入社して、思っていたのと違った…という話は、他の会社の入社した友達からもよく聞きます。後悔しないためにも、情報は沢山持っておいて損はしません。
まとめ
調剤薬剤師、ドラッグストア薬剤師共に現在の新卒年収であれば、都内に住むことは可能。実際私も、ここ一年間生活して、プライベートもそこそこ充実して楽しく過ごしています。
地方の田舎出身者にとっては、若年者寄りのお店やサービスが充実しているので、新しい劇を受けるという面でも上京はオススメです。
ただし、人によっては、生活環境が合わない人もいると思います。
上京生活を選択して、後に後悔しないためにも、いろんな方面から情報を集めるようにしてください。上京後の生活を想像して、自分にあてはめて考える必要はあります。